簡単!?ジャズのアドリブギターソロ!枯葉ペンタトニックスケール攻略!

こんにちは!パプリカミュージックスクール、ギター講師の満田です!
今回は5つの音を覚えればできるジャズギターアドリブ入門!『Autumn Leaves (邦題:枯葉)』を題材に、ぺンタトニックスケールでジャズのアドリブにチャレンジしてみよう!というコンセプトになります。ぺンタトニックスケール(通称ペンタ)を既にご存知の方に特にオススメの内容となっておりますが、これからアドリブの勉強をされる方でも取り組めるよう解説しています!
ペンタはロックやポップス等でのフレーズメイクで非常によく使われるスケール(=音階)であり、最も基本的なスケールとして扱われることが多いです。そのペンタをジャジーに使うコツから始まり、ちょっとステップアップしたアプローチまでの計4ステップを映像で実演解説!「ジャズのアドリブに挑戦してみたかった!」「枯葉のテーマは弾けるようになったから次はソロの弾き方が知りたい!」という方は是非ご覧ください!

動画の内容のおさらい

内容は主に3つ。

・ぺンタトニックスケールの構成や使い方
・ジャズっぽいニュアンスを出すためのリズム
・ジャズっぽいニュアンスを出すための音選び
  ・基本から本格的な応用までを4段階で解説!

 

ペンタトニックスケールについて

ペンタトニックスケールは5つの音で構成されたスケール(音階)です。ペンタの通称でもお馴染み。綺麗なメロディになりやすく、ポピュラーミュージックにおいてはペンタによるフレーズが非常に沢山あります。ポジションが少なく覚えやすいので、アドリブの入門としてもよく取り扱われるスケールです。

今回つかうのはGmペンタトニックスケールです!↓

【F → G → B♭ → C → D】×3オクターブの並びです。
便宜上Fから始まっていますが、Gmというワードと結び付けたいので中心となる音はGとして覚えてください。具体的には6弦3フレット、4弦5フレット、2弦8フレットがGなので、それら3ポジションを起点として周りのポジションを覚えるのがオススメです。

 

リズムのポイント

リズムには様々なスタイルや要素がありますので、オーソドックスなジャズにおける基本的なコツをご紹介!

  • リズムの基本的な重心は2拍目4拍目
  • 1小節前の4拍目を意識してフレーズを作るとジャズっぽい
  • 1拍目ではなく、その1つ前の4拍目をフレーズの起点として狙うイメージ
  • 更にその前に半拍アプローチノートを足すとより雰囲気が出る

 

ペンタトニックスケールを活用したアドリブの4ステップ

STEP 1:キーに適合するペンタトニックスケールでアドリブ

最もシンプル且つ基本的な使用方法です。
フレージングのポイントを整理すると、

  • キーと全く同じペンタトニックスケールを使えば間違いはない!
  • 枯葉はKey = Gmのため、Gマイナーペンタトニックスケールが適合
  • フレーズの節目に半音下からのスライドを混ぜると一気にジャズっぽくなる!

キーの見極め方については少々細かくなりますので、また別の機会に解説致します。ひとまず枯葉はKey = Gmと認識して頂ければOKです!

STEP 2:クロマチックアプローチを混ぜてみる

スケールノートを繋げる時に、間にクロマチック(半音)をアプローチノート(※)として混ぜる方法です。これだけでもかなりジャズっぽくなります。ギターでの半音の動きは1フレットずつ横に移動するだけなので、かなりお手軽にジャズっぽさを演出できるのも美味しいところですね!

※アプローチノート:目的の音にスムーズに繋げるため橋渡し役を担う音のこと。

STEP 3:2つのペンタトニックスケールをコードに合わせて切り替える

これまでよりも難易度が高くなりますが、ジャズの特徴でもある”コードに沿ったアドリブ”に近付きます。ここでチャレンジするのはCマイナーペンタとGマイナーペンタを切り替えてのアドリブです。

Cマイナーペンタ:Cm7, F7, E♭maj7, Am7♭5, D7
Gマイナーペンタ:Gm7, B♭maj7, G7, E♭maj7, D7

基本的にはCマイナーペンタを主体として、コードがGm7とB♭maj7になる時にGマイナーペンタに切り替わるようにフレーズを構築するように意識すると簡単ですね。
切り替えのコツは2つのスケールの共通音を探す事。同じ音を経由してそれぞれのスケールを切り替えるように弾くと、フレーズとしても弾く側の意識としてもスムーズに移行しやすいです。
また、E♭maj7とD7はどちらのペンタもハマるので、この2つのコードのタイミングでスイッチしたりブレンドしたりするのもアリですね!
こちらも演奏例をTAB譜で用意してみました!

 

STEP 4:コードトーンを混ぜて弾く

最終ステップ!意識の中心をペンタに持ちつつもペンタ以外の音も混ぜて、よりジャジーなアドリブをするアプローチになります。全部のコードトーンが意識できるのがベストですが、Cm7の時はC、F7の時はF……、というようにまずは各コードのルートを混ぜる練習をしてみましょう。これだけでもかなりコード進行感が出てきてジャズらしさが強くなります。
そしてルートを混ぜる弾き方に慣れてきたら試したいのがセブンスコードのM3(メジャー3度)です。具体的に実音で書くと……

F7の時:A
D7の時:F#

それぞれのセブンスコードに切り替わるタイミングに合わせて、上記の音を弾くと一気にコード感が出て、更にジャジーな響きになるでしょう。以下にF7とD7のM3を意識したフレーズの構築例を譜面にしてみました。

あとはバッキングトラックを使って実践練習あるのみ!オススメは......

1. iReal Pro

今回私が参考演奏の撮影で使ったバッキングトラックは「iReal Pro」というスマートフォン用アプリケーションにより自動生成されたものです。自分でコード進行を入力したり、他者が作成したコード進行をダウンロードしたりしてコード進行の一覧として管理ができます。メインの用途としてはセッション等の演奏現場でコード進行を共有する譜面表示アプリといった位置付けだと思いますが、表示されたコード譜に則ったシンプルなバッキングトラックも流せるので、練習用アプリとしても人気です。

 

【良いところ】

  • スタンダードナンバーのコード進行が手に入りやすい
  • 譜面の編集が手軽
  • リズムの変更が手軽で種類も多い
  • BPMを40~360の間で自由に設定できる
  • キーの変更が簡単にできる
  • リピート回数を1~30コーラスの間で自由に設定できる
  • バッキングの楽器別音量調整やカウント方法の変更なども容易

 

【注意点】

  • コード進行だけしか書かれていないのでテーマの弾き方が分かるわけではない
  • 強弱による起伏がないためグルーヴがイマイチ(特にスウィング系)
  • 有料アプリケーションである

 

といった特徴があります。注意点でも書いたようにグルーヴ感がイマイチな部分は否めないので、セッションやライブに向けた「アンサンブル形式の演奏を想定した」練習には不向きだと思いますが、作ったフレーズを試すために使うなら非常に便利なアプリです。

iReal Pro HP

 

2. YouTube

(曲名) play along」や「(曲名) backing track」といった検索で優秀なバッキングトラックが沢山出てきます。上の【Autumn Leaves Gm (Play-Along)】もそのうちのひとつで、堅実ながらところどころでリードパートを触発するような変化も入れてくれており、グルーヴを感じながら練習できる非常に良いトラックです。
因みに、基本的には【テーマ・1コーラス→アドリブ・複数コーラス→テーマ・1コーラス】というオーソドックスな構成を想定したバッキングが多いです。

 

【良いところ】

  • スタンダードナンバーのコード進行は大体揃っている
  • 人の演奏によって録音されたトラックはアンサンブル感がしっかりと感じられる
  • 無料で利用できる

 

【注意点】

  • キーが合っているか注意
  • 譜面が表示されない動画の場合がある
  • 作り手によってイントロやアウトロなどのアレンジが違う場合がある
  • 作り手によってグルーヴが異なる
  • 人が作るものなので進行やリズムの解釈を間違えている場合もある

 

といった特徴があります。注意点に関しましては、まとめてしまえばトラックの作り手に依存した練習方法だということになりますでしょうか。良いところに書いた2点目が特に大切な要素で、iReal Proでは絶対に得られないアンサンブル感を感じられるのが非常に大きいです。

総括すると

  • とにかく色々と手軽なiReal Pro
  • 好みに合いさえすればグルーヴ感・アンサンブル感もバッチリ感じられるYouTubeのバッキングトラック

という選択になると思います。

まとめ!

以上、ペンタトニックスケールで始める枯葉のアドリブ演奏解説でした!
要点をもう一度まとめますと……

  • スケールは同じ動きで斜めに展開するように覚えると実践的に使いやすい
  • 4拍目を意識してフレーズ構築をするとジャズっぽくなる
  • クロマチックを時々混ぜるとジャズっぽくなる
  • コードに合わせてペンタを使い分けるとジャジーになる
  • コードトーンも混ぜると更にジャジーに

といった内容でした!後半は本格的なジャズのアドリブに踏み込んでいるアプローチなので、まずはSTEP 2までのアプローチでペンタトニックスケールの下地を作ってからチャレンジしてみましょう!
ご覧頂きありがとうございました!

もっと詳しいレッスンをご希望の方は是非体験レッスンへ!

今回はペンタトニックスケールを中心に組み立てたジャズの中ではシンプルなアプローチのご紹介でしたが、後半は音楽理論の要素を含んだやや複雑な内容となりました。詳細な解説や、より深く音楽理論を絡めた更に実践的な内容などに興味がございましたらまずは無料体験レッスンからどうぞ!
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ギター講師 満田

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