ドラムをはじめたい方必見!スティックの選び方③

こんにちは。

パプリカミュージックスクールドラム講師の鈴木えりかです。

前回まで、スティックの形状の違いについて説明してきました。
今回は数あるスティックの中からおすすめをいくつかご紹介します。

まずはPearl 110H
サイズは14.5×398mm 5Aの規格よりは少し短いですが、人気のモデルで、チップは扱いやすいスクエア型です。
安定して一定の音量をキープすることができ、ビギナーにおすすめです。
初めの一本は、迷ったらこれをおすすめしています。

続いてPearl 106H

サイズは15x405mm と少し太めですが、ボール型のチップで、太く芯のある音がでます。
腕が疲れなければ、女性ドラマーにもおすすめです。
実は私も10年以上このモデルを愛用しています。

 

最後にVIC-FIRTH 5A
サイズは14.4×407mm、とてもスタンダードなモデルです。
チップはティアドロップで、操作次第でダイナミクスの幅が広がります。

 

購入段階で気をつけなければいけないことは、同じモデルにも個体差があるということです。
スティックの形は機械によって正確に作られていますが、木をけずっていますので、よくみると木目や重さに違いがあります。
木目はまっすぐ伸びているものが折れにくく、変形しにくくなっています。
また、木目がまっすぐでも転がしてみると、きれいに転がるもの、いびつに転がるものなど、新品でもバラつきがあります。

重さに関しても、同じモデルでも密度の違いで10g以上違うことがあります。
左右で10g違うと、片方の手への負担が大きく、プレイにも影響がでてくることがありますので、店頭に測りがある場合はぜひ使ってみて、近い重さのものを選ぶようにしましょう。

 

ここまで色々述べてきましたが、初めの一本は楽器屋さんに足を運んでいただき、あまり難しく考えず握ってみてしっくりきたものでもかまわないと思います。
また、様々なアーティストのモデルのスティックも豊富ですので、憧れのドラマーのスティックを購入するのもいいでしょう。
他にも、最近は派手なルックスやかわいいモデル、完全にウケ狙いの光るスティックなどもでています。
練習やライブでテンションをあげるために、そういったものを使うのもありだと思います。

 

また、練習を重ねていくと、現状のスティックではやりずらいなと感じるようになってくることもあるか思います。
その際は色々なスティックを試して、試行錯誤をし自分にぴったりのスティックを見つけてください。
最後に、スティックは消耗品です。
練習を重ねればチップが割れてきたり、ショルダー部分にささくれができてきたりすると思います。
スタジオやライブなどで苦楽を共にするとそのスティックに愛着もわいてきますが、残念ながらいい音を鳴らすのは難しいです。
その時はまた新しい物に買い替えましょう。
いい音が出せると練習にも一層気合が入るかと思います。
3回に渡り、スティックの選び方についてご説明致しました。
スティックはドラマーの大切な体の一部です。
この記事がお気に入りのスティックに出会うきっかけになれれば幸いです。

 

 

 

 

 

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