こんにちは。
パプリカミュージックスクールドラム講師の鈴木えりかです。
前回はスティックさえあればドラムをはじめられる、というお話をしました。
今回はドラマーの必需品、スティックの種類や選び方について簡単にご説明致します。
スティックと一口に言ってもその種類はとても豊富です。
どのスティックを選ぶかによって音が変わってくるのはもちろん、初心者にはスティックとの相性によってその後のスキルアップに影響がでてくると言っても過言ではありません。
たくさんあるスティックの中から、選ぶ基準は主に以下3つになります。
①素材
②長さ/太さ
③チップの形状
ではそれぞれの種類や特徴についてみていきましょう。
①素材
スティックの素材は大きく分けて3つあります。
・ヒッコリー…適度な硬さで扱いやすく、芯のあるサウンドが特徴的。スティックの材質としては代表的な素材です。
・オーク…ヒッコリーに比べ、重くて硬い木材。パワフルでアタック感のある音が得られます。
・メイプル…軽い材質で、明るく繊細なサウンド向き。
スティックの大半がヒッコリーで作られており、種類も豊富です。
初めてスティックを選ぶ時は、ヒッコリーをおすすめします。
②長さ/太さ
スティックには様々な形があり、長い/太い、短い/細い、形状によってそれぞれ以下のような効果が得られます。
・長い/太い…パワフルなサウンドになりますが、重くなるため力が必要になります。
・短い/細い…軽く扱いやすく、繊細なスティックワークが行いやすいです。
何を基準に長さや太さを判断するかというと、各メーカーに共通して5A(太さ14.5mm、長さ405mm前後)が標準的なサイズとして定められているので、ここを基準に比較するとわかりやすいです。
迷ったら5Aに近いサイズのスティックを用意しましょう。
そこを基準に様々な形がでていますので、その後別のスティックへの転向もしやすいかと思われます。
③チップの形状
スティックの先端部分をチップと呼びます。大きく分けて4つの形状があり、その違いがサウンドにも影響してきます。
・エッグ(卵)型…標準的な形で繊細な表現が可能です。
・ボール(丸)型…どの角度でも点で打面に当たるため、粒立ちがよく安定しています。
・スクエア(四角)型…角度による音の変化も少なく、安定して大きな音量を出すことができます。
・ティアドロップ(涙)型…当てる角度ででる音に変化をつけることができます。
ボール型、スクエア型が扱いやすく、ビギナー向きとされています。
以上、スティックの素材や形による違いを簡単にまとめてみました。
次回お勧めのスティックをご紹介しようと思います。